小学校の忌引きで休める日数は、故人との関係(親等)によって異なります。父母が亡くなった場合は7日間、祖父母・兄弟姉妹は3日間、叔父叔母・曾祖父母は1日間が目安です。ただし学校や地域によって日数・条件が違うため、まずは担任の先生に確認することが重要です。この記事では、忌引きの日数・連絡方法・提出物・注意点を整理してお伝えします。
小学校の忌引きとは
忌引きの意味と基本的な考え方
忌引き(いみびき)とは、家族や親族が亡くなった際に喪に服するために、学校や仕事を休むことを指します。もともとは一定期間自宅に籠る習慣を意味していましたが、現代では「通夜・葬儀のために休む」という意味で使われています。
小学校の忌引きは法律で定められているわけではなく、公立小学校では各地域の教育委員会規則で、私立小学校ではそれぞれの学校の規定に基づいて扱いが決まります。
通夜や葬儀で学校を休むときの扱い
忌引きで休んだ日は、多くの学校では「出席扱い」として処理されます。ただし、学校によっては忌引きを出席扱いにしないケースもあります。いずれにしても、忌引きで休む場合は学校への連絡が必要です。
欠席扱いとの違い
通常の病欠などは「欠席」として記録されますが、忌引きが認められた場合は「忌引」として出席簿に記録されます。欠席扱いとは区別されるため、出席日数の計算にも影響が出ます。学校の規則によって異なるため、個別の確認が必要です。
小学校で忌引きできる日数
父母・祖父母・兄弟姉妹の場合
忌引きで休める日数の目安は以下のとおりです。これは現在廃止された「服忌令」をもとに、一般的な基準として設けられているものです。
| 故人との関係 | 親等 | 忌引き日数の目安 |
|---|---|---|
| 父母 | 1親等 | 7日間(遠方の場合は移動日数が加算されることも) |
| 祖父母 | 2親等 | 3日間 |
| 兄弟姉妹 | 2親等 | 3日間 |
叔父叔母・曾祖父母・いとこの場合
| 故人との関係 | 親等 | 忌引き日数の目安 |
|---|---|---|
| 叔父・叔母(伯父・伯母) | 3親等 | 1日間(認められる上限の親族) |
| 曾祖父母(ひいおじいさん・ひいおばあさん) | 3親等 | 1日間(記載のない学校もある) |
| いとこ(従兄弟) | 4親等 | 原則として忌引きは認められない |
曾祖父母については、規定に記載がない学校も多くあります。記載がない場合でも、状況によっては認められる場合があるため、学校に相談してみてください。いとこについても、事情次第で柔軟に対応してくれるケースがあります。
学校や地域によって異なる点
公立小学校は教育委員会ごとに規定が定められているため、同じ親等でも地域によって日数が変わることがあります。「3親等以内」とまとめて規定されているだけで具体的な日数が明記されていない学校もあります。
詳しい日数の確認方法については、葬儀屋さんによる小学校の忌引き解説記事も参考になります。
忌引きの日数を数えるときの注意点

土日や祝日を含めるかどうか
忌引きの日数は、土日・祝日もカウントに含めるのが一般的です。葬儀は土日に行われることも多いですが、土曜日や日曜日は元々学校が休みであっても忌引き期間の日数としてカウントされます。
たとえば、忌引きが7日間認められる場合でも、その中に土日が2日含まれていれば、実質的に学校を休める日数は5日間になります。
起算日の考え方
忌引きの起算日(いつから数え始めるか)は、「故人が亡くなった当日」または「翌日」の2種類があり、学校によって異なります。
- 当日から数える学校:亡くなった日を1日目として数える
- 翌日から数える学校:亡くなった翌日を1日目として数える
この違いは実際の休める日数に影響するため、忌引きの連絡をする際に必ず確認しておきましょう。
学校へ確認しておきたいこと
- □ 起算日はいつか(亡くなった当日か翌日か)
- □ 土日・祝日は日数に含まれるか
- □ 遠方の場合に移動日数が加算されるか
- □ 対象の親族が忌引きの適用範囲に入るか
小学校への連絡方法
まず担任へ電話するのが基本
忌引きの連絡は、まず担任の先生に電話するのが最も確実な方法です。急な訃報の場合でも、担任への電話連絡を最初に行いましょう。
電話連絡の際に伝える内容は以下のとおりです。
- 誰が亡くなったか(子供と故人の関係)
- 亡くなった日
- 葬儀の日程(わかっている場合)
- 休みたい期間
- 緊急連絡先の変更がある場合はその旨も
電話をする前に伝える内容を整理しておくと、スムーズに連絡できます。
連絡帳やメールを使うときの注意点
時間的な余裕がある場合は連絡帳を使うことも可能ですが、連絡帳だけに頼るのは避けましょう。連絡帳を近所の児童に預けると届かないリスクがあるため、連絡帳を使う場合も電話で事前に一報を入れることをおすすめします。
メールについては、学校から保護者への一斉送信アドレスに返信しても担任がすぐ確認できないケースが多く、忌引きの連絡をメールのみで行うのはマナー違反とされています。第一報としてメールを使うことはできますが、必ず電話で確認を取ることが必要です。
欠席理由を簡潔に伝えるコツ
連絡の際は長々と状況を説明する必要はありません。「○○(故人との関係)が○日に亡くなりました。通夜・葬儀のため、○日から○日まで忌引きで休ませていただきたいと思います」と簡潔に伝えるだけで問題ありません。
小学校の忌引きで必要な提出物

会葬礼状や死亡診断書などの例
忌引きは出席扱いになることが多いため、証明のための書類提出を求められる場合があります。求められることが多い書類は以下のとおりです。
- 会葬礼状:最も一般的に使われる証明書類。葬儀に参列した方に配られるもので、葬儀の日時・場所・故人名が記載されています。捨てずに保管しておきましょう
- 火葬許可証(のコピー):市区町村が発行する書類
- 死亡診断書(のコピー):医療機関が発行する書類
多くの学校では会葬礼状があれば対応できますが、学校によっては別の書類を求める場合もあります。
学校ごとに異なる提出書類
提出書類の種類は学校によって異なります。書類の提出自体が不要な学校もあれば、欠席届の記入が必要な学校もあります。また、家族葬など会葬礼状が配られない形式の葬儀の場合は、担任の先生に状況を説明した上で代替書類を相談しましょう。
事前に確認しておくべきポイント
- □ 提出書類が必要かどうかを忌引きの連絡時に確認する
- □ 会葬礼状を受け取ったら捨てずに保管する
- □ 家族葬の場合は会葬礼状が出ないことを事前に学校へ伝える
- □ 学校が指定する形式の欠席届(忌引き届)が必要かどうか確認する
忌引きに必要な書類や手続きについては、小さなお葬式による忌引きの解説記事もあわせてご覧ください。
忌引きで休むときの注意点

保護者が連絡する重要性
忌引きの連絡は必ず保護者が行うのがマナーです。子供が電話したり連絡帳に書いたりするのは避けましょう。子供が伝えると内容が正確に伝わらないことがあり、後から保護者に確認の連絡が入るケースもあります。特に担任の先生や学校関係者が葬儀に参列する場合もあるため、正確な情報を保護者から直接伝えることが重要です。
虚偽申告を避けること
忌引きを偽って学校を休むことは絶対に避けてください。小学校の場合も出席日数の記録に関わり、虚偽の忌引きは処分の対象となる可能性があります。高校・大学では単位取得条件への影響も生じます。
忌引きの対象外の親族(4親等以上など)の場合は、無理に忌引きとして申請するのではなく、事情を正直に伝えて学校と相談するのが適切な対応です。
忌引きの制度や申請方法については、葬儀屋さんによる忌引き制度の解説記事も参考にしてください。
復帰後に気をつけたいこと
忌引き明けに学校に戻る際は、子供の精神的な状態への配慮も大切です。
- 復帰前後に担任の先生に子供の様子を伝えておく
- 休んだ期間の宿題・課題の確認を事前に担任へ相談しておく
- 友達からの質問などに対して子供が不安にならないよう、事前に話しておく
- 精神的にしんどい様子が続くようなら、担任や学校のカウンセラーへ相談する
家族葬や身内のみの葬儀での忌引き対応については、家族葬の専門コラムによる忌引き解説記事も参考になります。
まとめ
小学校の忌引きで押さえるべき基本
- 忌引きは通夜・葬儀のために学校を休む際の制度で、多くの場合「出席扱い」となる
- 法律による規定はなく、公立校は教育委員会、私立校は学校の規定による
- 日数の目安:父母7日間・祖父母3日間・兄弟姉妹3日間・叔父叔母1日間・曾祖父母1日間(学校によって異なる)
- いとこ(4親等)は原則として忌引きの対象外
- 土日・祝日も忌引き日数に含まれるのが一般的
- 起算日は「亡くなった当日」または「翌日」で学校により異なる
日数・連絡・提出物を事前に確認する重要性
- □ 担任の先生に電話で早めに連絡する(保護者が連絡すること)
- □ 起算日・土日の扱いを確認する
- □ 提出書類(会葬礼状など)の要否を確認する
- □ 会葬礼状は捨てずに保管する
- □ 家族葬などで会葬礼状がない場合は事前に担任へ相談する
- □ 虚偽申告は絶対に避ける
- □ 復帰後の子供の様子を担任と共有する
新じいの徒然なるままにでは、葬儀・忌引き・仏事に関する実践的な情報を継続的に取り上げています。

