七回忌のお布施の相場は1万〜5万円が目安です。加えて、遠方からお越しの場合は 御車代(5,000円〜1万円)、会食を辞退される場合は御膳料(5,000円〜1万円)を別途用意する のが基本です。この記事では、相場・封筒の選び方・書き方・包み方・渡し方までを整理してお伝 えします。
七回忌とは何か
七回忌が行われる時期
七回忌は、故人が亡くなった年を1年目として数え、満6年目の命日に行う年忌法要 です。「七」と名がついていますが、亡くなってから6年後の命日が該当します。
命日当日に執り行うのが本来の形ですが、参列者のスケジュールに合わせて命日 より前の週末や休日に前倒しして行うことが一般的です。命日を過ぎての開催は望ま しくないとされているため注意が必要です。
法要と法事の違い
「法要」とは 僧侶が読経を行い故人を供養する儀式そのものを指し、「法事」は法要に加えてその後の会食な ども含めた一連の行事全体を指します。七回忌では通常、法要(読経・焼香)を行い、その後に 会食(お斎)を設けるのが一般的な流れです。
七回忌の基本的な考え方
一 周忌・三回忌は故人の友人知人も招いて盛大に行うことが多いですが、七回忌は遺族・親族の みで執り行うのが一般的です。規模は小さくなりますが、僧侶を招いてお経をあげていただく点は 変わらず、お布施の準備も必要です。
七回忌のお布施の相場

お布施の金額目安
七回忌のお布施は1万〜5万円が相場 とされています。一周忌や三回忌のお布施と比べると、やや少なめが目安となる場合 が多いです。
| 法要の種類 | お布施の目安 |
|---|---|
| 一周忌 | 3万〜5万円程度 |
| 三回忌 | 1万〜5万円程度 |
| 七回忌 | 1万〜5万円程度 |
| 十三回忌以降 | 1万〜3 万円程度 |
お布施に明確な金額の決まりはありません。金額に 迷った場合は、寺院に直接相談するか、同じ寺院で七回忌を経験した親族や近隣の方に確認す るのが最も確実です。
金額が変わる主な要因
お布施の金額は以下の要因 によって変わります。
- 菩提寺との付き合いの深さや長さ
- 読経の内容(戒名 付与・法話の有無など)
- 法要の規模や参列者の人数
- 地域の慣習
地域や寺院による違い
お布施の金額は地域・宗派・寺院によって大きく異なる場 合があります。同じ地域でも寺院ごとに目安が違うケースがあるため、不安な場合は事前にお寺 に「他の方はどの程度お包みされていますか」と確認しても失礼にはあたりません。
※ 本記事に記載の金額はあくまで一般的な目安です。地域・宗派・寺院に よって異なります。
七回忌のお布施の相場については、葬儀屋さんによる七回忌お布 施マナーの解説記事も参考になります。
七回忌で必要な お金の内訳

お布施に含まれない費用
七回忌では、お布施とは別に以下 の費用が必要になる場合があります。それぞれ別の封筒に入れて準備するのが基本です。
| 費用の種類 | 目安 | 必要になる場面 |
|---|---|---|
| 御車代 | 5,000円〜1万円 | 僧侶に遠方からお越 しいただく場合 |
| 御膳料 | 5,000円〜1万円 | 法要後の会食 を僧侶が辞退された場合 |
御車代の目安
御車代 (おくるまだい)は、僧侶が自身の交通手段を使って法要の場所まで出向いていただいた際の交 通費のお礼です。相場は5,000円〜1万円程度が一般的です。距離が遠い場 合や交通費が高くなる場合は、実費相当を目安に上乗せして包むこともあります。
御 膳料の目安
御膳料(おぜんりょう)は、法要後の会食(お斎)に僧侶が参加されない場 合にお食事代の代わりとしてお渡しするものです。相場は5,000円〜1万円程度 です。
なお、法要後の会食に僧侶が出席される場合は御膳料は不要です。
それぞれを分けて準備する理由
お布施・御車代・御膳料は、それぞれ意味 と用途が異なります。一つにまとめるのではなく別々の封筒に分けて準備し、表書きを それぞれ明記するのが正式な作法です。封筒は全て白い無地の封筒または奉書紙を 使用します。
七回忌のお布施袋の準備
封筒や奉書 紙の選び方
お布施袋として使えるものは以下の3種類です。
- 奉書紙(正式):各種儀式に用いられる格式の高い紙。水引は不要。最も丁寧な形式
- 白い無地の封筒:奉書紙が用意できない場合に使用。住所欄・郵便 番号が印刷されていない「無地」のものを選ぶ。水引は不要
- 不祝儀用ののし袋 :水引は白黒か双銀のものを選ぶ
コンビニエンスストアや百円ショップ でも白い無地の封筒やのし袋は入手できます。急ぎの場合は近くの店舗を確認してみてくださ い。
注意: 白地でも 住所欄・郵便番号が印刷されている封筒はお布施袋には使えません。必ず「無地」のものを選ん でください。
表書きの書き方
お布施袋の書き方は 以下のとおりです。
- 筆記用具:筆または筆ペンを使用。お布施は濃墨で書くのが基本(薄墨は四十 九日前の香典に使うもので、お布施には使いません)
- 表書き上段: 「お布施」または「御布施」と縦書きで中央に書く
- 表書き下段:喪主の 名前を縦書きで書く。「〇〇家」または喪主のフルネームのどちらでもよい(最近はフルネームが 多い)
- 裏面または中袋:住所・金額を縦書きで記入
文字や金額記入で気をつける点
金額を記入する際は、旧漢数字(大字)を使います。
- 1万円 → 金壱萬圓
- 3万円 → 金参萬圓
- 5万円 → 金伍萬圓
住所は縦書きに合わせて漢数字を使いますが、旧字を使う必要はありません。御車 代・御膳料も同様の書き方で、表書きをそれぞれの名称に変えて準備します。
七回忌のお布施の包み方

お札の入れ方
お布施は香典と 異なり、新札(ピン札)を入れるのが望ましいとされています。お布施は僧侶 への感謝やご本尊への捧げものの意味を持つため、丁寧に準備することが礼儀です。新札が用 意できない場合は、できるだけきれいな状態のお札を包みましょう。
お札の向きは、肖 像が表(封筒の表側)に来るよう、かつ上向きに揃えて入れます。
水引の有無と選び 方
奉書紙や白い無地の封筒を使う場合は、水引は不要です。のし 袋を使う場合は白黒または双銀の水引を選びます。慶事用の紅白水引は誤りのため使用しない よう注意してください。
新札を用意するときの考え方
法要の日程は事前に わかっているため、銀行・ATMで新札に両替しておくことは難しくありません。法要の2〜3日前ま でに準備しておくと当日に慌てません。急ぎの場合は、手持ちのなるべく折り目の少ないきれい なお札で対応しても問題ありません。
お布施袋の選び方・書き方については、小さなお葬式によるお布施マ ナー解説もあわせてご確認ください。
七回忌のお布施の渡 し方
渡すタイミング
お布施を渡すタイミングは、法要の開始前ま たは終了後のどちらかです。一般的には以下のように判断します。
- 法要の開始前:より丁寧とされている。「本日はよろしくお願いいたします」 と挨拶を添えてお渡しする
- 法要の終了後:自宅や斎場での法要では このタイミングが適切なケースも多い。「本日はありがとうございました」と感謝を伝えながらお渡 しする
どちらのタイミングが適切かは当日の状況・流れから判断してください。会 食がある場合は、お布施を渡した後に会食の場へご案内します。
袱紗やお盆を使う方 法
お布施は袱紗(ふくさ)に包んで持参し、僧侶の前で取り出して お渡しします。直接手渡しは避け、以下のいずれかの方法でお渡しします。
- 切手盆(小さいお盆)がある場合:お布施袋をお盆に乗せ、正面を僧侶に 向けて両手でお盆ごと差し出す
- お盆がない場合:袱紗を広げてお盆 の代わりとし、その上にお布施袋を乗せて差し出す
失礼にならない受け渡しの 所作
- お布施袋は必ず正面(表書きが僧侶から読める向き)を向けて差し出す
- 両手で落ち着いて丁寧に渡す
- 無言で渡すのは失礼。必ず一言添える
- 開始 前に渡す場合:「本日はよろしくお願いいたします」
- 終了後に渡す場合:「本日はお心の こもったお経をあげていただきありがとうございました」
お布施の渡し方のマナー については、東京博善「ひ とたび」によるお布施マナー解説も参考になります。
七回 忌でよくある疑問
香典とお布施の違い
お布施と香典は全く別のものです。 混同されやすいため、整理しておきます。
| 項目 | お布 施 | 香典 |
|---|---|---|
| 渡す相手 | 僧侶(お寺) | 遺族(施主) |
| 目的 | 読経・法要への感謝、仏への供え | 故人への弔意、遺族への支援 |
| 墨の濃さ | 通夜・法要問わず濃 墨 | 通夜・葬儀は薄墨、法要以降は濃墨 |
| お札の種類 | 新 札が望ましい | 旧札か折り目をつけた新札 |
お布施 の表書きに迷ったときの対処
「お布施」または「御布施」という表書きが最も一般的で、 宗派・地域を問わず使えます。「御回向料」「御読経料」なども使われることがありますが、「お布 施」または「御布施」を選んでおけば問題ありません。
事前に寺院へ確認しておきたい こと
以下の点は、事前にお寺に確認しておくとスムーズです。
- お布施の 目安金額(「他の方はどれくらいお包みになっていますか」と確認する)
- 御車代・御膳料 の要否
- 当日の渡すタイミング(開始前・終了後どちらが望ましいか)
- 法要の流れ や所要時間
また、七回忌のお布施や当日の準備についてはえらんだによる七回忌お布施の解説 記事も参考になります。
まとめ
七回忌のお布 施で押さえるべき基本
- 七回忌は故人が亡くなってから満6年目の命日に行う年忌 法要
- お布施の相場は1万〜5万円。金額の決まりはなく、寺院に相談するのが確実
- 御車代・御膳料はそれぞれ5,000円〜1万円が目安。お布施とは別の封筒で準備する
- 封筒は奉書紙または白い無地の封筒(住所欄なし)を使用。水引は不要
- 表書きは 「お布施」または「御布施」、濃墨の筆・筆ペンで書く(薄墨は使わない)
- お布施には新札 が望ましい(香典とは逆)
- 渡す際は袱紗または切手盆に乗せ、両手で表書きを相手に向 けて差し出す
相場とマナーを整えて準備するポイント
- □ お布施の 金額を菩提寺に確認する(不安な場合)
- □ 御車代・御膳料の封筒を別々に用意する
- □ 奉書紙または無地の白封筒を準備する
- □ 濃墨の筆ペンで表書きを記入する
- □ 新札または清潔なお札を用意する
- □ 袱紗または切手盆を準備する
- □ 渡 すタイミングと挨拶の一言を事前に決めておく
新じいの徒然なるままにでは、法事・法要に関する実践的な準備情報を継続 的に取り上げています。

